Interop 2025は、Webの“使える標準”を増やすための地道な同期作業だった

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Mozilla Hacksの2025年2月13日付記事「Launching Interop 2025」を紹介します。

Interop Projectは、ブラウザベンダーやWebプラットフォーム実装者が協力して、Web標準の実装差を減らしていく取り組みです。記事では、Interop 2024で主要ブラウザすべてに通るテスト割合が年初の46%から安定版で95%まで伸びたことを踏まえ、2025年の重点領域が紹介されています。

Interop 2025の焦点

2025年は19の重点領域が設定され、そのうち17が新規、2つが前年からの継続でした。全体像はInterop 2025のREADMEにまとまっており、進捗はwpt.fyiのInterop 2025ダッシュボードで確認できます。

記事で特に取り上げられているのは、Storage Access、Web Compat、WebRTC、Mutation Eventsの削除、アクセシビリティやモバイルテストの調査です。新しいAPIを増やす話だけでなく、古い仕様や実装差をどう終わらせるかまで含まれている点が印象的です。

参照リンクから見る重要テーマ

Storage Access APIは、サードパーティCookieを制限しながら、SSOなど正当な埋め込み用途を壊さないための仕組みです。MozillaのTotal Cookie Protectionのような追跡防止と、実際のログイン体験を両立するための接点になります。

CSS Zoomは、もともとInternet Explorer由来の独自機能でしたが、現実のWebでは使われ続けてきました。標準化されていないから無視するのではなく、Web Compat領域として実装差を測り、必要なら標準側も更新するというInteroperabilityらしい題材です。

WebRTCも2025年の重点領域に入りました。記事では、特にRTCRtpScriptTransformがクロスブラウザなエンドツーエンド暗号化に関係するAPIとして挙げられています。ビデオ会議のような日常的な用途ほど、ブラウザごとの差がユーザー体験に直結します。

また、Mutation Eventsの削除がInteropに含まれた点も重要です。古い機能を残し続けることは互換性には見えますが、DOM変更の性能や実装複雑性の面では負担になります。代替としてMutationObserverがある以上、ブラウザ間で足並みをそろえて削除することにも意味があります。

パートナー発表との見え方

記事末尾のパートナー発表として、GoogleのInterop 2025紹介やWebKitのInterop 2025発表も参照しました。各社の立場は違っても、Web Platform Testsを基盤に、同じ重点領域を測定可能な形で進める点は共通しています。

気づき

Interop 2025を読むと、Web標準の実用性は「仕様がある」だけでは足りないことがよくわかります。開発者が安心して使える状態にするには、仕様、テスト、複数エンジンの実装、古い機能の整理までがつながっている必要があります。Interopは派手な新機能発表というより、Webを“同じように動くもの”へ近づける運用そのものだと感じました。

2026版のInterop記事とあわせて読むと、毎年の重点領域が単発ではなく、Webプラットフォームの未整備な部分を順番に減らしていく継続的な作業だと見えてきます。

参照元: Launching Interop 2025

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